レモンはビタミンCだけじゃない!?驚きの美肌効果
私たちの生活に馴染み深い食材であるレモンは、そのまま食べることは少ないですが、ハチミツ漬けにしたり、紅茶やお酒に入れたりと何かと重宝する存在ですよね。しかし好んでレモンを食べるという人は少ないのでは?
どちらかと言えばサブ食材ではありますが、たかがレモンと思っていたらそれは大間違いですよ。レモンには驚くべき美肌効果があるので、特に女性にはあえてレモンを積極的に摂って欲しいと言えるでしょう。
今回はレモンが与えてくれる美肌効果についてご紹介したいと思います。
レモンはいつから食べられているか?
レモンの歴史は非常に古く、古代ヨーロッパでは観賞用の植物として存在していました。その後11~13世紀になってからヨーロッパに広まって、果汁を飲んだり料理に利用されるようになりました。レモンで有名なシチリア島での栽培が始まったのは13世紀で、アメリカでの栽培が盛んになったのは15世紀だと言われています。
レモンが世界中に伝わったのは、航海中に患うことが多かった「壊血病」を予防するビタミンCが多く含まれていることから重宝されるようになり、海を渡って様々な土地に広まりました。日本には19世紀の後半に伝わりましたが、きっかけは熱海に住んでいた外国人がレモンの種を蒔いたことだったそうです。
レモンの美肌効果
レモンにはビタミンB群、ビタミンE、葉酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、クエン酸など豊富な栄養素が含まれていますが、中でも美肌効果に優れているのは「ビタミンC」で、100gあたり果肉と皮それぞれに50mgも含まれています。体内のビタミンCは、紫外線、ストレス、飲酒、喫煙、有酸素運動、によって消費されてしまうので、体外から補う必要があります。またパソコンやスマホの使用でもビタミンCが消費されるという報告もあるので、積極的に摂取するべきと言えるでしょう。
しかしレモンに含まれているビタミンCは熱に弱いという特徴があるので、加熱調理は避けてくださいね。
お肌がぷるぷるに!
ビタミンCにはメラニン色素を抑制して美白を促進する作用を始め、肌荒れを防ぐ抗酸化作用、コラーゲンの生成を促す作用など、美肌を目指すには欠かせない栄養素です。またシミやくすみの原因になるメラニン色素の生成を防いでくれるので、紫外線が気になる季節には欠かせませんね。
ニキビ予防
ビタミンCには抗菌作用があるので、ニキビの炎症を鎮静する効果が期待できます。
アンチエイジングも!
年齢と共にたるみやくすみなどの肌トラブルも増えてくるので、スキンケアもアンチエイジング効果のあるタイプを選ぶ人も多いですが、レモンには抗酸化作用のある「エリオシトリン」が含まれています。主にレモンの皮に含まれているこの成分はポリフェノールの一種で、アンチエイジングに効果を発揮します。
また血管を広げて血流を良くしたり、脂肪の吸収を抑えて体外に排出したりと、身体の内側から美肌に導いてくれたり、生活習慣病やダイエットにも効果的と言えますよ。
美肌効果以外も期待できる!
代謝が上がる
レモンの酸っぱさの元になっている「クエン酸」は、レモン1個あたり約1.5g~4g含まれています。
クエン酸は体内でエネルギーを生成する回路を回す働きをしていますが、運動量が多いとその働きが鈍くなり、その結果疲労につながります。よく激しいスポーツをした後は、レモン果汁を飲んだりレモンのハチミツ漬け食べたりすると回復が早いと言われているのはそのせいなんですね。
また糖質や糖の代謝を促す成分でもあるので、しっかりと補充することで代謝が上がってダイエット効果や冷え性やむくみの改善にもつながりますよ。
便秘解消
レモンには食物繊維が含まれていますが、中でも「ペクチン」という水溶性食物繊維は便秘を解消する効果大です。体内に入ると水分を含んで膨らむ「ペクチン」は、便を柔らかくして排出しやすくしたり、善玉菌を増やしたり、腸内の老廃物をごっそり排出するという働きがあります。
朝起きてすぐに水を飲むと便秘に良いとされていますが、そこにレモンを加えるとさらに腸が活発に動くので、朝からスッキリして出掛けることができますよ。
体内時計をリセットする
朝スッキリと起きることができない人は多いですが、それは体内時計が狂っているからかもしれません。
人間は全く日の当たらない環境にいると、25時間サイクルになりますが、それを朝起きて陽を浴びることで体内時計のリセットをしています。レモンの香り成分「リモネン」や果汁は体内時計をリセットする効果があるという研究結果が出ているので、睡眠時間が少なくてイマイチ調子が悪い朝でも、レモンを絞った水を飲むことでシャキッと目が覚めて、気持ち良く1日を始めることができるでしょう。
レモンで美白になる方法
レモンは体内に摂取するだけでなく、果汁を肌に付けることでくすみや黒ずみを薄くする効果もあります。
ヒザやヒジなどにある硬くなった角質部分にレモンを直接こすりつけることで、角質自体の新陳代謝が促進されて、さらにビタミンCによる漂白効果で黒くなった角質が自然に薄くなっていきます。特にお風呂上がりの柔らかい肌に行うと効果が高いので、毎晩行ってみて下さい。またムダ毛が気になる部位にこすりつければ、脱色効果も期待できます。
お料理などにレモンを使用した時は、布袋に入れてそのままお風呂に浮かべてマッサージをしても美容効果がさらにアップするでしょう。
さらにレモンの皮で歯磨きをすれば真っ白な歯になりますし、爪を磨いてもピカピカになりますよ。
レモンの「皮」にも様々な効果アリ
レモンと言えば、ドリンクやスムージー、ドレッシングなどに入れて果汁を摂取することの方が圧倒的に多いですが、実は皮の方がビタミンC含有量は多いんです。「ペクチン」「クエン酸」もそうですが、皮を捨ててしまうのがもったいない理由は「酵素」と大きく関係しています。
ダイエットに酵素ドリンクなどを取り入れている人は多いですが、実は市販されている酵素ドリンクには糖分も含まれているので、カロリー的には高くなり、そのまま食生活に取り入れると逆に太ってしまうというデメリットもあります。
しかしレモンの皮から摂取できるのは天然の酵素なので、もちろん糖分は含まれません。しかも他の美容成分も豊富なので、サプリメント代わりにもなりますよ。
レモンの皮から作るサプリメント
より効果が高まるレモンの皮サプリメントは簡単に作ることができます。
レモンを買ってきたらきれいに洗って丸ごと冷凍庫に入れて凍らします。使用するレモンはオーガニックにこしたことはありませんが、そうでない場合は2時間ほど水に浸けて農薬などを落としてから使うのがオススメですよ。
レモンが凍ったらおろし金ですりおろして完成です。
オススメの使い方
レモンの皮サプリが完成したら、なるべく早めに使いましょう。
ミネラルウォーターに入れて飲んでも良いですし、ビールや焼酎に入れるのもさっぱりした味わいになります。
お料理に使う場合は、サラダのトッピングとしてかけたり、クリーム系のパスタにも程よい酸味がマッチしますよ。
1日1個のレモンが美肌を実現する!
いかがでしたでしょうか?
レモンを買っても使い道に困って無駄にしてしまったなんて経験がある方もいるでしょうが、これからは美肌のために余すことなく使うことができそうですよね。皮にも豊富な栄養素が含まれているレモンなので、是非これから活用してみて下さいね。